今年の4月末、Twitterスペース企画「VRSNSのフレンド作りをみんなで考えるスペース」にゲストとして出演しました。
🎉スペースやります🎉#フレンドづくりを考える
— BUSSAN⚡️(なんでもクリエイター) (@BUSSAN_8888) 2023年4月27日
🕘4/28 (金)21:00〜
「VRSNSのフレンド作りをみんなで考える」
▼ゲスト
ぴちきょ@pichikyo
育良啓一郎 @ikr_4185
浅田カズラ@asada_kadura_vb
岸上建人@tokimekishiken
ひよこ@hiyoko_md
▼趣旨… pic.twitter.com/Uk4NGZqXEj
MyDearestのBUSSANがホストしたこのスペースでは、その名の通りVRChatなどのソーシャルVRで、どうすればフレンドを作れるのか?というテーマでお話が繰り広げられました。ゲストにはぴちきょさん、育良啓一郎さん、MyDearestからはひよこさん、岸上建人CEOが出席、そして不肖ながら私もゲストとして同席いたしました。
このスペース、現在もアーカイブが録画として残っていますが、各話題は文章として書き起こしてもよさそうだなと思ったので、この記事でまとめてみようと思います。もう4ヶ月くらい前だけどご容赦くだされ……
大前提として
- このスペースで主に取り上げられたのは「VRChatでのフレンドつくり」でした。とはいえ、「cluster」や「NeosVR」などでも応用が効くと思います。
- 「VRChat」などをはじめとしたソーシャルVRの「フレンド」という概念は、一般的なSNSにおける「フォロー/フォロワー」の概念の近しいもの。
- 「アクセスしやすくするための取っかかり」くらいのものです。よく「名刺交換」に例えられます。
- 知人はこれを「縁」と表現していたように思います。かっこいいしめちゃしっくりくる。
- いわゆる「友達つくり」よりかは、もうちょい軽い「コネクション形成」となることはおぼえておいてよいでしょう。
- とはいえ、友人をつくるときのコツや、大切にすべきポイントは基本適用できますし、ないがしろにしてはいけないところでもあります。
1. 友達と始める
「知り合いもなーんにもいない」という状況からソーシャルVRを始めるにあたって、まず心強い仲間になるのが「すでにいる友達・知人」でしょう。学校でも、職場でも、あるいは仲の良いTwitterのフォロワーやDiscordサーバーの住人など、すでに仲の良い人といっしょに始めてみると、ちょっとしたお出かけのような気分でスタートできるはずです。
特に、「同年代のリアルの友人」であれば、いろいろな面で気心もしれているはず。「ちょっとVRChatってとこ行ってみよーぜ!」と誘って、話題になってるワールド(たとえばいまなら「ぽこピーランド」とか!)へ繰り出していけば、「始めるハードル」は難なく越えていけそうですよね。
2. イベントに行く
このTwitterスペースでも特に賛同が大きかったのが「イベントに行く」でした。日夜たくさんのイベントが開催されているVRChatですが、イベントはある種の社交の場でもあります。「自分の界隈の外と接触する」ことを目的に、いろいろなイベントへ顔を出す人も意外にいます。
自分もこれには同意見。事実、イベントなどをきっかけに出会った人とその後長い付き合いになっていることもままあります。
とはいえ、中には参加ハードルや参加倍率が高く、思わず尻込みすることもあるのがVRChatイベントのむずかしいところ。以下では、スペース登壇者から出てきた「イベント参加のコツ」を並べていきます。
カレンダーでイベントを探す
鉄板のイベント情報探しは「VRChatイベントカレンダー」です。登録申請式のGoogleカレンダーで、ジャンルを問わずたくさんのイベントがあることがわかる最大級の情報源です。まずはここから、自分が好きなイベントを見つけにいくのが、イベント参加のメジャーな入口です。
とはいえ、すべてのイベントが登録されているわけではない点には留意しましょう。ちなみに、最近は学術系イベントに特化したカレンダーも登場していて、今後もしかするとジャンルごとの細分化が進むかもしれません。
「VRC join」でTwitter検索する
「「VRC Join」と検索すると、イベント参加告知ツイートが見つかる」という、ある種のライフハックも教えてもらいました。TwitterはVRChatユーザーの定番コミュニケーションツールなので、大々的に告知ツイートを投げるイベントはけっこう多めです。
そして、こうした告知ツイートを投げるイベントはオープンなものであることも多く、フラッと参加しに行っても問題ないという話も。たしかに、人に来てほしいがために告知をするのだから、顔を出して嫌な顔をされるってこともそんなないでしょうね。あったらまぁドンマイ。
オススメ:ツアー系イベント
個人的にオススメなのが「ツアー系イベント」だったりします。いろんなワールドをめぐっていく旅行のようなイベントでは、「ワールドを旅する」ことが主眼となるので、初対面の人と話すのが苦手な人でもあまり問題になりにくいことが多いです。
写真を撮ったり、ポーズしてみたり、なにかワールド内で見つけてみたり……そんな「ツアー内の一コマ」がきっかけで話が弾む、ということはよくあります。VRChatの様々なワールドを知るきっかけにもなるので、気の合うフレンドができなかったとしても大丈夫という保険もあったり。
オススメ:クラブイベント
ツアー系イベントと同じく、クラブイベントも実はオススメです。VRChatイベントではけっこうメジャーなクラブ系イベントは、「音楽を聴くこと」が主眼となるので、極端な話ですが誰とも会話しなくても問題ない空間だったりします。
いい感じの音楽を聞きながら静かに体を揺らしつつ、もし気の合いそうな会話があったら、近寄って、聞きながら相槌を打つ……そんな感じのゆるめの連帯感が得られるわけです。特に音楽が好きな人は、クラブイベントからVRChatにハマり、やがて自分がDJとして立つこともめずらしくありません。
イベントの感想をSNSに投稿するのもオススメ
開催したイベントがどう思われたのか、気になってしまうのが主催者というもの。もし、参加したイベントがよかったな~と思ったら、ハッシュタグなどをつけてツイートしてみましょう。前向きな感想ならきっとよろこんで「いいね!」してくれるはずです。
そこから、主催者やイベント関係者、イベント参加者にTwitterフォローされることも多いので、そこからさらにTwitterで会話が弾んだら「こんどVRChatでも遊びましょう!」と切り出してみるのもアリです。いちおう、「VRChatでの面識がない状態でフレリクしてよい人か」だけは気にしておくと、無用なトラブルは避けられます。
3. イベントを主催する
イベント参加以上にフレンドが得られる機会。それは「イベントを主催する」です。まぁハードルは高めなのですが、まずイベント参加のためにフレリクが飛ぶため、それはもう一気にフレンドが増えます。僕も過去に一回主催側に回ったとき、びっくりするくらい増えた記憶があります。
4. VRSNS、一人で遊ぶのも全然アリ!
とはいえ、フレンドを作らなくてもVRChatは楽しめる、ということはお伝えするべきでしょう。
VRChatには数多くのワールドがあり、それらを一人でめぐっているだけでもめちゃくちゃ楽しめます。また、アバターを改変し、フルトラで全身を動かし、撮影するという遊びもまた、一人でも楽しめます。もちろん、ワールドの撮影も一人旅のさなかにできちゃいます。
僕自身、1年くらいはVRChatをほぼソロで遊び倒していた一人です。いまはたくさんフレンドがいるものの、たまには一人でワールドめぐりをしていたりします。一人で遊ぶ楽しさは間違いなくある、と同時に、「遊べるフレンドがいないとき」でも楽しめる選択肢を作っておくのは、VRChatを長く遊ぶ秘訣かなーと、個人的には思っているところです。
フレンドは"ソーシャル"を広げる力に
僕個人の話をあえてしましょう。僕は基本的には人見知りで、そのせいもあって「初対面の人とのオンラインでの会話」がそこまで得意ではありません。特に音声のみの会話。なのでネトゲとかは敬遠しているタイプです。
そんな身でも、「ソーシャルVRでフレンドはいるとよい」と考えています。なぜなら、ソーシャルVRでは人とのつながりが、自分の周囲の世界を広げる力になるからです。人づてに新しい世界やコミュニティを知り、そこからさらに新たな交友が生まれ、さらに新しい世界を知るきっかけになる……世界中の人が行き交うこの場所では、人がいろいろなイベントのきっかけになりやすいのです。
そして、気の合うフレンドが数人生まれると、「彼らに会う」という遊び方が生まれます。ワールドやアバターもソーシャルVRのメインコンテンツですが、ある程度は「遊び尽くした」と思いがちです。ですが、「人」は常にアップデートされるもの。気が合う人ならば、いつでも会いに行く動機があるってものです。
そうして紡がれた人とのつながりが、ほんとうにおもしろいお話だったり、それこそ人生を一変させる"なにか"につながることも、めずらしくありません。VRの世界で、リスペクトとともにフレンドを増やして、自分の"ソーシャル"を広げていく体験。ぜひチャレンジしてみてください!